米の高価格化についてR7春~秋

米の高価格化についてR7春~秋

 令和7年度になっても米の価格は高止まりを続けています。

 ひとまず、私が今までに気づいたことを箇条書きでメモ代わりに残しておきます。

1.R7春における事象

(1)6月に配布されたJAえちご中越の広報の1面にて、全農はコシヒカリ仮渡金を26000円で検討していると記述がある。この時点での堂島米平均は27,000円。

(2)この時点の白米末端価格は、コシヒカリ5kg4,800円ほど。

(3)食料供給困難事態対策法、4/1施行

(4)農業経営発展計画制度、4/1開始

2.R7夏における事象

(1)8/20、農協の仮渡金がコシヒカリ1俵30,000円と発表される。この時点での堂島米平均は28,000円。

(2)渇水の影響により、極早生の品質が低下する。葉月みのりはほぼ2等米。

(3)こしいぶきの刈り取りをした結果、今年は豊作だった。渇水の影響を受け品質は低下しているものもある。

(4)この時点の白米末端価格は、コシヒカリ5kg4,800円ほど。

3.R7秋における事象

(1)9/19、農林水産省は、主食用米の需要見通しにインバウンド需要38万トンを加えた。この発表の少し前から堂島米平均は急激に上がり、発表後やや下がる。農水省発表の情報が漏れているかもしれない。

(2)9/23、農協が仮渡金を一律+3,000円とし、コシヒカリ1俵33,000円と改定される。同日の堂島米平均は33,224円。

(3)コシヒカリの等級は良く収量も普通。やや渇水の影響を受け品質は低下しているものもある。

(4)この時点の白米末端価格は、コシヒカリ5kg4,800円ほど。

(5)10/23高市政権の鈴木農水大臣より、2026米の減産と2026から備蓄米の買い入れをする旨の方針が示された。先物は高騰、36700円をつける。

 私が不思議だと思っていたことの一つに、全農はR7産米収穫により主食用米の在庫量が過去最高になりそうだと予測しているのに、なぜ史上最高価格の仮渡金を約束できるのか?という問いがあったのですが、答えらしきものがでました。単に堂島米平均の先物と価格を合わせていただけだったようですね。

 考えてみれば、金も原油も日経もおおむね先物で価格が決まっているのに、米だけそうではないことなどありえないものです。ありがたいことに、今後は先物価格を見るだけで情勢が把握できそうです。農政の成功も失敗も、生産数量や作況も、すべて内包した米の価格を投資家が判断してくれることでしょう。

 ただ個人的には、国民を飢えさせないという農家の使命からは少し遠ざかってしまったかな?とも思っています。今後の農家は先物価格が下がりすぎないように生産数量を絞ることになります。もしそうしたギリギリの生産数量の時に戦争・災害・天候不順が起きたらどうなるのか。もちろんパニック買いで大暴騰し、多くの民衆は買えなくなるでしょう。これを防ぐための手立ては絶対に必要です。政府の手腕が問われます。

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