米の高価格化について
去年からずっとお米の価格は値上がり傾向にあります。私も気にかけて色々調べているのですが、なかなか出口が見えません。結論だけ申しますと、来年が大豊作でもない限り、米はさらに高くなっていきます。
ひとまず、私が今までに気づいたことを箇条書きでメモ代わりに残しておきます。
前提条件として、米は「コピー作成が困難」「再生産が不可能」という転売に適した商品です。ただし15度以上の気温での保管は品質を低下させるので、冷蔵庫の有無にもよりますが、地域と季節によっては転売に適しません。
1.R6夏における要因
(1)新潟米をはじめ、R5玄米の精米歩合が悪かったためR5米在庫は少なかった
(2)南海トラフ予想などによる消費者のパニック買いと、米転売の始まり
(3)令和6年8月20日、堂島取引所による先物市場「堂島コメ平均」の開設
(4)この時点の白米末端価格は、コシヒカリ5kg3000円ほど
2.R6秋から年末における要因
(1)R5米不足による、R6米の先食い
(2)農家の保有米増加
(3)農家からの出荷不足による、中小卸の買い取り価格高騰
(4)新規転売屋の増加、それに伴う把握困難在庫の分散
(5)この時点の白米末端価格は、コシヒカリ5kg3500円ほど
3.R7年冬における要因
(1)1月、政策として備蓄米の貸付が発表も、堂島コメ平均は下がらなかった
(2)他業種の米売買参入が一般に認知されはじめる
(3)3月に備蓄米が出るのに、2月下旬に堂島コメ平均はさらに高騰している
(4)この時点の白米末端価格は、コシヒカリ5kg4000円ほど
備蓄米の貸付によって先物が下降トレンドに入らなかったということは、この政策では不十分であるという市場関係者の判断を数字で表しています。4月から始まる万博を見据えて在庫を確保、または高値を期待するという風の噂も聞きました。
米価が高騰して農家は喜んでいるだろうという話もされますが、そう一様には考えられません。生活必需品の転売による高騰を農家が許容するなら、他のことで自ら迷惑を被ったときも許容しなければいけないからです。次は何が対象となるでしょうか?私はそれを許容できません。
今のところ私にできることは令和7年産米の収量と品質を高めることだけです。あとは政策に期待するしかありません。うまく軟着陸できることを期待します。